お久しぶりです^^
やっと自分の中が落ち着いてきたので、
この夏を振り返りたいと思います。
先日、おおたか静流さんの訃報を知りました。
そんなに沢山聴いてきたわけではなかったのですが、
なんだかとっても寂しく思っている自分がいました。
実は、OTISに出会わせてもらったのは、おおたか静流さんの声でした。
武満徹の『songs』を聴いた時に、耳から離れない声と出会いました。
その時が初めておおたか静流さんの声と、ちゃんと出会った時でした。
そして、私はこの声にすぐに出会いたいと思い、
県外でも聴きにいきたいな…と検索してみると、
なんとなんと広島市の近くのライブハウスでも聴けることがわかりました。
そのライブハウスが『OTIS』でした。
去年、数年ぶりに足を運んだ演奏会も、おおたかさんのライブでした。
おおたかさんとOTISの佐伯さんのduoは音は二つだけなのだけど、
決して二つだけではなく、沢山の音が層となって、私の体に響いていました。
おおたかさんの声が導いてくれる先は、源泉のような、此岸を越えて彼岸のような、
そんな場所だった気がします。
偶然、月食の満月だったその夜。
貴重な旅をさせてもらい、忘れがたい夜でした。
沢山の先人たちが、見せてくれる先の景色。
一瞬、垣間見せてもらうだけでも、
私はもう十分ありがたくてありがたくて。
歩いて行くことに、力をもらう気がするのです。
直接、言葉を交わせなくても、
背中や、
気配や、
音や、
香だけでも
多くのものを授けてもらっているのだろうな…と思うのです。
なんだか、私の中の小さな小さな一点一点が、線になっていたことに気付き、
とても感慨深いものでした。
感謝です。
そして、そのOTISさんで8月6日に『爆心地ライブ』に参加させてもらいました。
前回も思ったのですが、OTISで歌わせてもらう度に、
自分の陰の部分を解放させてもらっている気がします。
陰陽マークのようで、どちらも同じ分だけ、自分の中に存在しているのだから、
陰の部分も解放させてあげられて、本当にありがたい時でした。
やっと、身体の中に安堵感が少し宿ったような気がしました。
オーナー佐伯さんがどんな時も火を灯し続けてきた
懐の深い『OTIS』さんの箱だったからこそ、
引き出してもらえたのだと思います。
先輩たちに
お客さんたちに
そして色んな存在たちに
温かく見守られながら、
音を響かせることをさせてもらい、
感謝しかありません…
本当に本当にありがとうございました。


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